和声の勉強法、学び方とは?和声を学ぶ4つのメリットについて。

突然ですが、和声は分かりますか?


このブログのメインコンテンツはソルフェージュ・音感教育についてですが(絶対音感、ソルフェージュ力を身につけるために、必要な練習とは。)、それら音楽の基礎能力は、和声・対位法などの音楽理論は深く結び合っています。ですから、補足的に和声も時々していきたいと思います。

和声を学ぶということ


和声といえば、沢山決まりごとがあって難しい、つまらないしよく分からないというイメージがあるのではないでしょうか?例えてみると、

  • 和声(コード)進行が古典的でつまらない(Ⅰ→Ⅴ→Ⅰなど)
  • 膨大な量の禁則がある(連続5度や平達8度など)
  • 声部の音域に制限があり、音程の跳躍にもルール(増4度禁止)がある
他にも、今ひとつ取っ付きづらい、先生の説明が良く分からない・・・など、あまり良いイメージを持っている人はいないのでは無いでしょうか?

大丈夫です!


そんな方のために、このページを作りました。

ここで和声のすべてや、和声についてこと細かく記述することは不可能ですが、学ぶ上で大事な要点をまとめました。ですから、ページの内容をよく参考にして和声を学んでいただければ、今までの何倍も分かりやすく理解できると思います。

そもそも和声を学ぶメリットって?


そもそも、和声を学ぶメリットとは何でしょうか?これを理解しないと学ぶ意味が良く分かりませんよね。私は和声を学ぶ意味が少なくとも4つは存在することを知っています。

例えば、

  • 合唱の形式で学ぶので、4声体が美しく鳴るボイシング(配置)連結能力が身に付く。
  • 沢山の和声(コード)進行を学ぶことができ、その使い方が分かるようになる。
  • 複数の声部を、細かく聞き分ける能力が身に付く=音感が身に付く。
  • 楽曲を分析出来るようになるので、演奏や歌唱、作曲の役にも立つ。

など他にもまだ沢山ありますが、特に代表的なメリットであるこれらの能力について、深く掘り下げて見ましょう。

4声体を美しく鳴らせる能力を身に着けるメリットとは。


まずはじめに、4声体が美しく鳴るボイシングというのは、合唱や弦楽四重奏(ストリングス)の作曲や編曲にとても役に立ちます。

なぜなら、これらの分野は声部書法の面で和声と似ている面が多く、また多くの禁則(ルール)も当てはまる部分が多いので、和声の運用能力が作曲の能力に直に影響するからです。

特に合唱をメインに活動している人は、和声を知らない人の方が少ないといえるでしょう。

また、4声体の適切なボイシング能力を養うことで、全体の音域をコントールする技術を身につけることが出来ます。これは、他の分野(ピアノソロやバンドなど)でも応用が効く能力です。

全体の音域が狭くなったり、広くなったりすることを自由自在に操ることが出来るというのは、曲のパワーがどこで弱くなり、強くなるのかをコントロール出来るということです。音域の広さはパワーと直結しています。

逆に素人さんに多いのは「音域の変化がぎこちなく、不自然になってしまうこと」です。

このように、和声の勉強をすることで、音楽の流れに沿って、滑らかに音域を広げたり、狭めたりすることが出来るようになります。

また、急激な場面の転換のシーンなどでよくある、音域が激しく変わったりするようなときの、声部の動かし方もちゃんと分かるようになるのです。

これが1つめのメリットといえるのではないでしょうか。

2つめ以降のメリットは、次の記事で書こうと思いますので、ぜひ次の記事も読んでみてください!